スパム対策 導入事例 相模原市立総合学習センター 様

導入事例

国教育委員会直属の機関として、学校教育及び社会教育の向上に関する調査、研究及び研修を総合的に実施するとともに、相模原市民の生涯学習活動を支援する機関として2001年に設立された相模原市立総合学習センター。 学校教育と生涯学習の機能を併せ持ったセンターは全国でも珍しく、学校教育と社会教育を相互に補完する学社連携の中核を担っている。そんな同センターの役割の1つに、小中学校の教職員及び教育委員会の職員が活用するITインフラの整備があるが、同センターが運用保守を行っているメールシステムに届く大量のスパムメール対策が要望として挙がっていた。このスパムメールを軽減させるための切り札として活躍しているのが、ダウジャパン株式会社が提供しているSPAM WATCHERである。

相模原市立総合学習センター
学習情報班 担当課長
小西 正英氏

株式会社JMCエデュケーションズ
システムエンジニア課
阿部 甲太郎氏

お客様紹介

相模原市立総合学習センター

所在地: 〒229-0039 神奈川県相模原市中央3-12-10
事業内容: 学校教育及び社会教育の向上に関する調査、
研究及び研修を総合的に行いながら、
生涯学習活動もあわせて支援する施設。
URL: http://www.sagamihara-kng.ed.jp/
設立: 2001年4月20日

1日100件のスパムメール処理に30分!

神奈川県相模原市では、1987年に全国に先駆けて学校へのコンピュータ室設置を行うなど情報教育関係について注力しており、同センターは2005年から3年間をかけて相模原市の全教職員に対してPCの設置を行っている。また、情報基盤となるグループウェアやメールの仕組みなども導入し、学校におけるインフラ整備を一手に担っている。

そこで現場から挙げられた要望の中で検討していたのが、業務に関係のない迷惑メール、いわゆるスパムメールへの対策だったと学習情報班 担当課長 小西 正英氏は語る。「もともと外部とのやり取りを行うことができるのは、教職員の中でも校長や教頭、教務主任、事務職員に、教育委員会の職員が中心です。その方々に届くスパムメールの量は1日100件あまりに達しており、その件名を見ながら一件ずつ処理するだけで毎朝30分程度の時間を割く必要がありました。」学校関係のメールには、保護者から届くものや教育委員会からの連絡など重要な情報が含まれていることが多く、より正確な判断が求められる。そこで、必要なメールだけを手元に届けるため、効率よくかつ正確にメールの内容を判断してフィルタリングできる製品を探すことになったという。

実績に裏付けられた誤認知率が決め手!

インターネットでの情報収集や業界に精通した人へのヒアリングなどを実施して複数の製品に絞り込む作業を行ったのは、同センターのシステム全般の運用保守を行っている株式会社JMCエデュケーションズの阿部 甲太郎氏だ。2007年末ごろから行われた情報収集の過程では、コストパフォーマンスに問題があったり動作が不安定だったりと課題の多い製品が目立ったと当時を振り返る。「現在このセンターで管理しているメールのアカウントは、全体で3300人あまりに達しています。ユーザー数に依存したライセンスが必要な製品では膨大な初期投資がかかってしまうことがわかりました。また、特に意識していたのが誤検知を限りなくゼロにすることです。もし大事なメールが届かないと大変なことになります。」と阿部氏。

そこで選ばれたのが、アカウント数に依存することなくサーバ単位の価格で利用可能な、コストパフォーマンスに優れていたSPAM WATCHERだった。これは、阿部氏の会社でも活用されている製品でもあり、実績については折り紙つきだという。そこで、特に要望の強かった学校や教育委員会の協力を得て2008年9月からテスト稼働を行い、十分に効果が見込めることを確認したうえで2008年11月より本稼働することになる。

スパム処理作業からの開放!

現在は、同センターにあるファイアウォールのDMZ上にSPAM WATCHERのアプライアンスを設置し、複数のスパムフィルタによって外部とのやり取りを行うメールサーバのチェックが行われている。なお、万一の障害時にメールを止めることなく運用することが可能なバイパスカードと呼ばれる機能を利用しているため、SPAM WATCHERの冗長化は行っていない。

実際の現場での状況をみると、外部から到達するメールのうちおよそ95%はスパムメールとのことだが、これらをきちんとフィルタリングできている状況に満足していると小西担当課長。「今現在、相模原市には109の小中学校がありますが、それぞれの学校で1日30分あまりの時間を割かねばならなかった作業が軽減できたのです。費用対効果を考えるとその導入効果は大きいと考えています。」また、この30分の時間を本来の業務に振り分けることで、教育現場における業務の質も担保できるようになったとSPAM WATCHERを高く評価している。導入後は、実際に改善要望が頻繁に出ていた現場からの声もなくなり、スパムメールから解放されたことで教職員からの評判は上々だという。

システム的には特に大きなトラブルもなく、当初に行ったチューニングだけできちんとフィルタが機能していると阿部氏も評価する。「運用に手間がかかることはありません。管理コンソールのGUIはシンプルですし、直感的なインターフェースに満足しています。」

また、複数のフィルタ機能を持つSPAM WATCHERの中でも、特に評価が高いのが「RPDフィルタ」だ。大量の情報からパターンを抽出しスパムの判定を行う高度なRPDフィルタだが、この高度な機能を搭載している製品としては破格の値段だという。コストパフォーマンスの面で大いに満足していると阿部氏。

学校間NWのフィルタリング基盤として

今後については「現状はスパムメールを大幅に減らすことに成功しており、大変満足しています。今後もぜひ続けていきたいと考えています。」と小西担当課長。ユーザー数が増えた場合はさらに上位機種に変更することも検討しているとのことで、相模原市の学校間ネットワーク全域における不要なメールをフィルタリングするための基盤の1つとしてSPAM WATCHERを使っていきたい考えだ。

導入パートナー お問い合わせ先

株株式会社JMCエデュケーションズ
神奈川県相模原市相模原4ー8ー19 JMCエデュケーションズ相模原ビル
TEL:042-768-1160(代表)http://edu.jmc.ne.jp