PIOLINK導入事例 3

アンペールのパートナーより導入頂いたお客様事例を掲載しています。
掲載させていただいているサイト以外でも豊富な実績があります。

導入事例

ディーネット株式会社

ビジネスの課題を柔軟なソリューションで解決。IDCサービス業界におけるリーディングカンパニーの、信頼ある可用性を支え続けるアプリケーションスイッチ

株式会社ディーネットは、顧客向けIDCサービスソリューションにおける、サーバ負荷への対策や、データセンタリソースの有効活用、可用性や将来的拡張性を考え、アプリケーションスイッチ製品である『PIOLINK Application Switch』を2006年7月と2007年1月に導入。他社製ロードバランサーも複数製品検討の対象となったが、耐障害性に強く、高性能でありながらコストパフォーマンスに優れた製品であり、かつ幅広い顧客の幅広いニーズに対して安心して提案が可能な製品として『PIOLINK Application Switch』を選択した。

営業本部 営業部
部長
今中 啓輔 氏

サービス本部マネージドIDC部
サービスディレクション課リーダー
藤田 尚樹 氏

会社紹介

創業: 1995年12月
所在地: 大阪本社:〒541-0041 大阪市中央区北浜2-6-11 北浜エクセルビル5F
東京支社:〒105-0001 東京都港区虎ノ門2-3-22 第一秋山ビル5F
事業内容: 1.ドメイン取得代行管理 JPNIC正会員
2.ネットワークの構築・管理・指導
3.ソフトウェア開発
4.電気通信事業者 登録番号 E-10-1318
URL: http://www.denet.co.jp/

サービスの信頼性向上を実現

ディーネットは、1995年12月創業、1999年2月設立。インターネットの可能性と未来を確信し、世界初、国内初、業界初という優位性、先見性を備えたユニークな企業体質を持っており、高い企画性を活かし、最新のIT技術を提供し続けている企業である。 具体的なサービスとしては、柱となる3つの事業がある。

まずは、企業向けのホスティング、ハウジング、ネットワークインフラを提供するIDCサービス事業。次に、IDCサービス事業の一環として、業界初のウィルスチェックサービスや、スパムチェック、情報漏洩対策等のセキュリティにまつわるASP事業。3つ目は、IDCサービスインフラに付随する、バックエンドシステムの構築や、インフラを利用する顧客向けのシステム開発事業だ。

IDCサービス事業を主軸としつつも、一般的なホスティングサービスとは異なり、SIerが行うような、ネットワーク構成、システムを組み合わせたソリューションの提案、導入、運用までをワンストップで提供している点が、同社の大きな特徴だ。ベンチャー企業、中小企業から一部上場の大企業まで、顧客規模を問わず、幅広いニーズに対するソリューションをディーネットは提供する。営業本部営業部部長・今中氏は、次のように語る。

「ただのIDCサービスだけに留まることなく、データセンタのリソースをいかに柔軟にお使い頂くか、顧客ごとにきめの細かいサービスを迅速に提供しております。ユーティリティ・コンピューティングという発想で、顧客が必要な時に、必要なだけサービスを使用できるような技術のご提供により、ASPからSaaSまで、インフラサービスで業界を牽引していきたいと考えております」。

パイオリンクの「PIOLINK Application Swtich」(以下、PAS)の販売は、コンピュータ応用機器、周辺機器装置等の開発、製造、販売を手掛け、パイオリンクの一次パートナーでもある、株式会社アンペールが行った。

「ホスティングサービスとして、顧客へサーバやネットワークインフラをご提供し、運用を行っておりますが、お客様環境において増大し続けるサーバ負荷への対策は急務でした」と、同社が説明する通り、昨今の爆発的なインターネット利用者の増加に対応し、IT資源を有効活用するには、ロードバランサーの導入は、有効なソリューションのひとつといえるだろう。

「ベンチャー企業、中小企業、大企業と、幅広い顧客のニーズに対して、柔軟できめの細かいサービスを長く安定し、ご提供し続けるためには、耐障害性に強く、高性能でありながらコストパフォーマンスに優れている製品であることが、なによりも重要でした」と、サービス本部マネージドIDC部で、サービスディレクション課のリーダーを勤める、藤田尚樹氏。複数メーカー製の製品からPASを選定した理由として、「他社メーカーに比べ、納品までのスピードが圧倒的に速かったことも、PASを選定した大きなポイントでした。アンペール社の手厚いサポート体制のおかげもあり、導入・設置を簡単に自社のスタッフだけで行えました」と、語る。

PASは、デフォルトで電源やフラッシュを冗長化。また、ディスクレスアーキテクチャーを採用することによって、MTBF(平均故障間隔)も11年以上を誇る。このような耐障害性の強さや、独自専用ASICとエンジンボード(ASE)の搭載からくる性能の高さ、そして日本国内にローカライズされたサポート体制、日本語のマニュアル類などが、製品選定時に同社へのPAS導入を後押ししたのである。

ディーネットは、PASを2社の顧客へ提案し、2006年7月と2007年1月より、それぞれ稼動させているが、導入以降、障害によるサービスの停止などのトラブルは、1度も発生していない。

ECサイトの構成事例。2005年からサービスを開始したサイトだが、1年も経たないうちにロードバランサーの導入が必要となった。

増加し続けるECサイトへのアクセス対策に

以下は、2006年7月に、PASを導入したオンラインショッピングサイトの事例である。

ディーネットがネットワークサービスを提供するECサイトでは、自社ブランドのアパレル関連商品を中心に取り扱っており、昼間は日本国内、夜間は海外からのアクセスがメインである。

従来は、2台のWebサーバをアクティブ/スタンバイで稼動させており、障害時にはスタンバイサーバへ切り替えるという構成をとっていた。しかし、サーバへのパッチあて作業等、メンテナンス時には、サービスを停止させなければならなく、その都度ユーザは、商品の購入ができなくなるという問題を抱えていた。また、サイト開設から1年と経たないうちに、サイトへアクセスするユーザが増加し、予期せぬ大量のアクセスを、1台のアクティブサーバのみで処理するには、限界が見え始めていた。

しかし、PASの導入により、既存のスタンバイサーバ、つまり眠っていたリソースを有効活用でき、アクティブ/アクティブでサーバを使用することが可能となった。

サーバへの負荷軽減はもちろんのこと、レスポンス速度の向上によって、ユーザへより質の高いサービスを提供できることとなったのである。また、サーバを交互にメンテナンスすることにより、サービスを停止させる必要がなくなったことも、大きな利点だ。

導入後も、依然としてユーザは増加し続けており、サーバへのアクセス数は、右肩上がりで増え続けているが、PASの導入により、手軽にサーバを増加できる拡張性を得たため、安心してサービスの運用に専念ができるのである。今後は、携帯電話ユーザへのサービス展開を模索しており、PASのL7サーバ負荷分散機能の使用を検討している。

マーケティング向けASPサイトの構成事例。PASは冗長化した構成をとり、4台のWebサーバへの負荷分散を行っている。

24時間365日無停止により高可用性とサービス品質向上を実現

次に、2007年1月に、PASを冗長構成で2台導入したマーケティング向けASPサイトの事例である。

こちらのASPサイトは、従来他社のIDCサービスを利用していたが、サイトが提供するサービスの質を高めるべく、データセンターを移動し、ディーネットのIDCサービスを利用することとなった。

「お客様とともに成長していく」という姿勢を持つディーネットは、システムの抜本的な見直しと、増強の提案を行い、24時間365日サービスを停止させない、高可用性サイトの構築を行うこととなった。可用性を最大限高めることで、サービスのレベルを上げ、それを維持することで、ユーザへのサービス品質の向上を図ることにしたのである。そしてPASを導入した結果、24時間365日、サービスが停止することのない、高可用かつ安定したサイトを構成することができ、サービス品質のレベルを大きく向上させることができたのだ。

「PASは、同様のサイトでの導入事例がいくつかありましたので、スムーズに提案ができました。お客様も、非常に安心して導入を決定されました」と、同社。ディーネットでは、今後も継続して顧客の幅広いニーズに対して、PASを提案していく予定である。