越前市内中学校 AdiLL導入事例

LL教室、語学教育の授業支援システム アディールを導入頂いたお客様事例を掲載しています。

「越前市では、定期的に英語科教員同士で集まる授業研究会の中で、LLの活用方法についても情報交換しております。学校規模によって使用頻度などに違いがありますが、LLを有効に活用しようとしています。例えば、他校の先生に良い活用方法が聞けたら、お互いに吸収し、各校の授業でも取り入れるようにしています。
また、LLの活用に有効なワークシートがあれば、市内共通LANの「学校共有フォルダー」に保存し、だれでも利用できるようにしています。このように他校の先生と足並みを揃えながら授業を行えるのは、市内の中学校がどこでも同じ環境だからなのです。 他市の中学校の先生とも全県の研究会で情報交換をする時もありますが、LL導入を羨ましがられることもしばしばあります。市の支援には、大変助かっております。

授業における教材には、デジタル教科書を活用しています。新出単語の練習やテキストの内容理解のために、プロジェクタやスクリーンにデジタル教科書の単語やスクリプトを映し、一斉指導をします。 内容理解を終えた後に、より丁寧な発音練習や音読練習を行うときには、LLが不可欠となります。LLを活用した授業の基本的な流れは、まず、教材の音声ファイルをサーバにアップロードし、 次に、生徒が各自の専用機で教材の音声と自身の音声を比較しながら何度も練習し、慣れてきたら自分の音声を録音するというものです。


AdiLLは、教師が授業で使いたい教材を即準備でき、生徒も即練習に移れます。 大変使いやすく、画期的なシステムだと感じております。学校規模によって割り当て回数が違ってきますが、本校では英語の授業は原則LL教室で行っています。LL教室では、 普通教室には実現できないバリエーション豊富な授業が行えます。生徒に、どちらの授業が良いか質問すると、ほぼ全員がLL教室と答えます。生徒もLL教室での授業を楽しみにしているようです。

越前市 武生第三中学校の英語担当の先生方
(LL教室にて撮影。中央が、北川先生)

「ワークシートとLLの併用」

「生徒にとってハードルが高いのが、英語のイントネーションです。例えば、「Hang up that phone right now.」という文中の強弱をその場限りでオウム返しで発音練習をしても、なかなか習得に至りません。そこで越前市で工夫しているのが、市独自のワークシート【※1】とLLの併用です。 ワークシートには、その強弱を記載したスクリプトを作成し、生徒が目に見える形で強弱を理解できる様、作成しております。そして、ワークシートの最後には、各課題とその評価表を付けています。基本的には自己評価をさせますが、慣れてきたらスピーカーを通した発表も可能です。市内の授業研究では、次のような画期的な実践もありました。まず、課題について、 生徒の音声を学生機で録音させます。録音終了後、各パートナーの席に移動し、パートナーの音声を聞き、評価表に点数やコメントを記入します。このような授業は、LLならではで、生徒達の競争心やモチベーションアップにも繋げることができるのです。本当はface to face でコミュニケーションを取るのが最終目標なのですが、自分が発話する英語音声に自信を持ち始めると、 生徒たちはコミュニケーション活動により意欲的になります。また、先生から絶賛の声を聞くのが、ペアレッスン機能です。教科書の対話教材では、各自の練習のあとにLLのランダムペア機能によってつながったパートナーとロールプレイングをします。毎回違う相手とペアを組むので、生徒の期待感が高まり、授業が盛り上がります。」

【※1 参考例】

「ALTとLLの相乗効果」

「週に一度は、ALTとのティームティーチングを行っております。LL機器を使った練習をするときにはALTに生徒たちの発音を一斉指導してもらうために、LLを利用したり、LLの教師用機器から生徒の個人練習を指導してもらいます。一人一人の個人練習をALTが普通教室でチェックするのは難しいですが、LLのモニター機能や通話機能を利用すれば、個別及び一斉に発音指導することができ、大変良い練習になるので重宝しております。
具体例を挙げると、ALTが教師側の席に座り、LLをオペレーションします。そして、ALTは、生徒の発音をモニタリングしながら、修正箇所があったら、通話機能を使って発音指導します。その間、教師は机間巡視で生徒側のサポートに回ります。練習の最中に、ヘッドセットを通して、急にネイティブの発音が耳元に聞こえてくると、生徒たちは、はじめは驚きますが、貴重な体験に喜びます。

『ALTがいるから、LLは不要』という意見があるようですが、元々目的が違うものですから、比較対象にはならないのでは、と思います。
LLは、自分の音声と教材の音声を比較したり、教材を自分でリピートしたり、生徒のペースで能動的に学習できるのが最大の特徴です。ALTとのティームティーチングでLLを活用すれば、相乗効果でより良い効果が期待できるものと考えています。」


最後に、今回の取材を通して、越前市の教育現場の一体感を強く感じることができ、大変な感銘を受けたことをお伝えしたい。越前市内の生徒の語学力向上を祈念すると同時に、他県・他市町村の先生方が、越前市と同様の恩恵が受けられるよう、メーカーとしての普及活動に尽力していきたい。


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