筑波大学附属駒場中・高等学校

LL教室、語学教育の授業支援システム アディールを導入頂いたお客様事例を掲載しています。

導入から二年半。運用状況と使用方法について伺いました。

−今回取材のご協力を頂けたのは、英語科 多尾奈央子先生。

「リスニング授業の際、50分という限られた時間の授業において、教材音声を一斉に聞かせるだけでなく生徒それぞれのペースで繰り返し聞くことができる時間が必要です。AdiLLではそれが容易に実現でき、個々の能力に応じて学習できる時間が確保できます。」

「AdiLLでは、容易にUSBで教材を持ち帰らせることが出来ます。USBで持ち帰らせた教材が面白く、『自宅で何回も繰り返し聞くことができた』と喜んでいる生徒がいました。」

LL授業では、どのような教材を選ばれていますか

「LL授業の教材には、基本的には国内外のリスニング教材を使用しますが、その他映画のDVDを使用しています。つい最近の授業では、既にほぼ全員の生徒が知っている映画の『ハウルの動く城』を取り上げました。この種の映画は、まず、背景の説明や登場人物 等、事前導入の時間を多く取られないため、直ぐに英語の授業に入ることができますし、生徒は興味を持って授業に取り組んでくれます。

また、『ハウルの動く城』のように英語版・日本語版の両方ある映画は、登場人物の人物描写が変わっている、また、同じシーンでもセリフの内容が変わっている等、ずれが生じています。ただ聞き取るだけのリスニング授業では、面白味が無く、生徒も飽きてしまいますので、例えば、このずれに関して、それぞれ作者の意図にどのような違いがあるのかを考えさせたりして、工夫をしています。」

では、実際LLを使って、どのような授業を展開されていますか

「日本語版と英語版で人物描写の違いおよびセリフのずれが発生しているある一場面を抜き出し、その部分のスクリプトが書かれたワークシートを事前に準備し、授業で配布しています。ワークシートの中で、生徒に注意して聞いて欲しい箇所や文法上重要な箇所は、わざと見えないように黒く塗りつぶしています。

授業前の休み時間の内から、書画カメラで、登場人物 等の説明の記載があるコミック版等の資料をプロジェクタで表示しておきます。教室に入ってきた生徒は、自然と授業前にその情報をインプットしてくれます。

授業が始まったら、早速AdiLLを立ち上げて、まずは日本語版のDVDで映像と音声をスピーカから流します。2回目以降は、英語版を聞かせるのですが、耳に意識を集中させたいので、スピーカからではなく、ヘッドホンから聞かせるようにします。このような音声の切替が、AdiLLでは容易に行うことができるので、便利です。この時、並行して、音声をAdiLLに取り込んでいるのですが、この時ワークシートに黒く塗りつぶされている箇所を、特に意識して聞くように生徒には指示しています。

AdiLLで一度取り込んだ音声を、生徒はそれぞれ自分たちのペースで聞くことができます。約10分ワークシートの作業時間を与え、黒く塗りつぶされている箇所の穴埋めや、課題に取り組んでもらいます。授業終了時には、授業で使った教材を希望者の生徒のみUSBメモリにコピーして、いつでも生徒が自宅学習できるようにしています。」

他の先生は、どのような授業展開をされていますか

「チャップリンの「Great Dictator」を授業教材にした後、スピーチの部分を生徒にUSBメモリで持ち帰らせて、自宅で暗記させ、パフォーマンスのテストをしている先生がいらっしゃいました。その生徒の中には、「持ち帰った教材が面白くて、自宅で何回も聞いています。」と喜んでいる生徒がいました。教材が生徒の興味関心のポイントにぴったりはまると、生徒は授業以外でも進んで学習してくれます。そういう意味で、教材選びは、やはり重要となるのです。

またその他にも、LLの授業でリスニング学習させた映画のあるフレーズをいくつか抜き出して、そのフレーズを使って8分以内のスキットを生徒自身で作らせるという課題を与えている先生もいらっしゃいました。そのフレーズを話のオチにするか、話の軸にするかはその生徒次第です。教材に書かれているスクリプトをそのまま読ませたり、ロールプレイさせたりでは、生徒は興味を持ってくれないのです。生徒は、自分たちのオリジナリティを出すことが大好きなので、このような授業には喜んで取り組んでくれます。」

LL教室のメリットは、何ですか

「例えば、普通教室で映像を見せる授業を展開する場合、スクリーンやプロジェクタ等の準備に追われ、事前準備をしていても10分の休み時間だけでは、移動や設置、セッティングに時間がかかり、効率的ではありません。LL教室のように機材が揃っている教室では、そのようなことが無いので、授業に余裕を持って入ることができます。また、LL教室では、映像を見せることや音声出力の切替操作が容易に行えるため、効率的な授業展開を実現できます。

普通教室等に比べて、生徒たちを授業に集中させ易いのもLL教室のメリットです。ヘッドセットを生徒たちに装着してもらえば、授業にもより集中してもらえるように感じていますし、リスニング作業に生徒それぞれのペースで取り組めることもメリットだと思います。USBメモリで教材の持ち帰りができるというお土産も、生徒たちには喜んでもらえますね。」

多尾先生をはじめ本校の先生方は、語学授業としての取り組みだけではなく、生徒の個性を尊重した授業展開をされており、AdiLLがその重要なツールのひとつとして活用いただいています。



【学校紹介】

1947年に東京農業教育専門学校附属中学校として開校され、1978年に筑波大学附属駒場中学校・高等学校の名称に改称された。学校の「自由・闊達の校風のもと、挑戦し、創造し、貢献する生き方をめざす。」という理念に基づき、生徒自らが学ぶ態度の涵養に努め、将来を担う社会のトップリーダーとして活躍できる能力と意欲を身に付けさせている。

本校は、文部科学省が指定するSSH(スーパーサイエンスハイスクール)として、様々な分野の研究に取り組み、地域・社会に貢献している。また、英語科の研究課題として「グローバルサイエンティストの育成」が新しく掲げられ、そのための手段として「国際交流や学会発表の場で通用するプレゼンテーション能力の育成」が標榜され、英語科教員は課題達成に向け、積極的に活動に取り組んでいる。



【お客様情報】

国立大学法人筑波大学附属駒場中・高等学校

所在地:〒154-0001 東京都世田谷区池尻4-7-1

URL:http://www.komaba-s.tsukuba.ac.jp/official/


【特約店情報】

三友 株式会社

所在地:〒150-0041東京都渋谷区神南1-8-11

URL:http://www.mitomo.co.jp/index.html