恵泉女学園中学、高等学校 AdiLL 導入事例

LL教室、語学教育の授業支援システム アディールを導入頂いたお客様事例を掲載しています。

古くなったLLをAdiLLに更新してから2年目が経過した恵泉女学園中学・高等学校。
今回、取材の協力をお願いした英語担当の服部伸江 先生は、AdiLLをフル活用し、生徒のモチベーションは元より、リスニング・スピーキング力アップといった成果を多いに実感していると語る。先生に、導入後の運用状況とその成果について詳しく聞くことができた。

リスニング・スピーキングの強化に

「AdiLLは学校の教師ほぼ全員で活用し、リスニングの強化に役立てています。実は、導入される2年前まで昔のLLが設置されていたのですが、普通のリーディングの授業ではほとんど使われていない状況でした。そのせいか、リーディングや文法には、かなり力を入れていたのですが、リスニングに手が回らずテストでもリスニングの点数が全体的に低い傾向にありました。
しかし、昨年、AdiLLを導入してから、ある変化が見られるようになりました。
昨年から、中学2年生で週1回、LL教室でリスニングの授業を取り入れ、比較的簡単な教材を選び、1回の授業で2章ずつ進めていました。その後、1年が経過し、中学3年生になった始めの模試でリスニングの点数が全体的にかなり上がっていたのです。これは、AdiLLをリスニングの授業で取り入れたことによる効果であることは、間違いありません。」

AdiLLが、リスニング強化に欠かせない存在になっているようだ。では、具体的に授業ではどのように活用されているのだろうか?

「オートポーズ機能(※1)は、授業でよく使う機能のひとつです。AdiLLで直接教材の音声を取り込めば、センテンスマークが自動的に振られるため、一斉音読の際、教材音声の再生・停止の細かい操作が不要になり、操作に気を取られることがありません。

また、ペアレッスン機能もよく使います。
活用方法の一例ですが、最初に、あるダイアログを各個人で5~10分練習させた後、ランダムペアを組ませて練習させます。 一人が英語で話した内容をパートナーが日本語で言う。逆のパターンで、パートナーに日本語で言われた内容を英語で言う、といったようなことに活用しています。生徒たちは、回を重ねるに連れ、お互いにアドバイスをしながら、学習に取り組み、競争心向上に繋がっています。

その他にも、リスニング、スピーキング能力の強化に録音機能も欠かせません。
古いLLの時は、カセットで提出させていましたが、 教師側で生徒一人一人のカセットを入れ替えながら 音声チェックするのは、大変な労力と時間を要していました。
しかし、AdiLLに変わってからは、PCに全員分の音声を一斉に回収できるようになり、大変効率良くなりました。 時間の無い時はUSBメモリ1本で自宅に持ち帰って、チェックも可能ですので、大変重宝しています。リスニング試験では、この録音機能を活用しています。

LLを活用していない時は、生徒が聞き取った音声に対して、書き取らせ、これを評価の対象にしていました。しかし、これでは、仮に音声を聞き取れていなくても、自宅でスクリプトの内容を記憶してしまえば、書き取れてしまい、真の意味でリスニング試験になっていませんでした。

AdiLL導入以降、リスニング試験においては、生徒が聞き取った音声の内容を話させ、その音声を録音し、実際の評価対象にするようにしました。授業において、あらかじめCDで渡してある試験対策の教材を、生徒たちは、自宅で聞き、発声しながら学習しなければいけなくなり、リスニングだけでなくスピーキングの試験も兼ねることができるようになりました。
私は、生徒たちに、出来るだけ多くの時間を自宅で自発的にリスニング・スピーキングに触れて欲しいと考えており、録音機能はその有効なツールとなっています。」

− 語学指導において、生徒の自発性を重要視している服部先生にとって、そのひとつひとつの機能が欠かせないツールとなっている模様。

− 今回の取材を通じて、AdiLLを巧みに使いこなし、生徒のリスニング、スピーキング能力の向上、またモチベーションアップに繋げている服部先生の指導方法に大変な感銘を受けた。
服部先生をはじめとした本校の先生方の指導のもと、将来、『世界に奉仕する』人材が多く現れることを祈念したい。

※1 教材再生時、1センテンスの時間に対して、特定の倍率(×1.2~×2.0)分のブランクを自動的に作成します。


<学校紹介>

恵泉女学園は、1929年に創立された。創立者 河井 道 先生は、聖書・国際・園芸を3本柱とした平和教育を重要なテーマとし、今も尚その教育方針は一貫して続けられている。
河井 道 先生は、英語に関して、当時一般的に考えられていた『立身出世に必要なもの』ではなく、「世界に奉仕する人間として必要な道具」として認識されていた。
現在も、英語科教員は、単に生徒が「センター試験で高得点をとる」、「よい大学に入る」、「世界で活躍する」というだけではなく、最終的には「世界に奉仕する」人間として自立するために使える英語、 コミュニケーション能力を身につけて欲しいという願いを込めて、指導に取り組んでいる。


【お客様情報】

恵泉女学園中学・高等学校

所在地:東京都世田谷区船橋5-8-1

URL:http://www.keisen.jp/introduction/index.html


【特約店情報】

株式会社 東和エンジニアリング

所在地:東京都千代田区神田松永町13

URL:http://www.towaeng.co.jp/